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2018年12月16日 (日)

Clinical 歯科医師のがん対応能力の向上 ①

野村武史(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科講座教授)さんの研究文を載せる。コピー・ペー:
はじめに
 口腔癌を早期発見をするのは歯科医師の大切な責務である。このため現在病診連携の一環として、全国で口腔がん検診が行なわれている。しかし、実際どのくらい口腔がん検診が行なわれているのか、また検診を行った結果、口腔癌の生存率改善にどの程度寄与できたかなど、その効果はいまだ国民に示されていない。また、一般歯科診療を日常的に行いながら、口腔粘膜の病変を診断することは決して容易ではなく、どの程度まで一般歯科診療所で診断を下せるのか、また下す必要があるのかなど課題は残されている。
 我が国では有病者が増加し、国民はこのような有病者の歯科治療が安全に行われることを望んでいる。このため、行政や団体、研究機関など多くの組織が口腔の疾患構造の変化、これからの歯科医療の在り方について分析、検討が進められている。とりわけ我が国ではがん患者の数が急激に増加している。したがって、歯科医師ががん患者に関わる機会は今後ますます増えていくことになる。
 口腔癌を早期発見するためには、口腔癌の疾病構造と成り立ち、その前段階である口腔粘膜の様々な変化について理解しておく必要がある。粘膜に変化を認めた場合、すぐに基幹病院に紹介するのではなく、どのような病態か(推定診断をつけるという意味ではなく)、粘膜がどうしてそのような変化を起こしたのか常に考察する姿勢が大切になる。
 口腔癌を理解するということは、全身のがんそのものの理解にもつながる。我が国で急増するがん患者の口腔機能管理を安全に行うためにも、がん対応能力を備えた歯科医師が増えていくことが望まれる。





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