« 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅰ)―② | トップページ | 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅱ)―① »

2018年12月23日 (日)

歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅰ)―③

続き:

 「生涯に渡り研鑚を積み、歯科医師の責務を全うする」。国家資格を持つ者としてあるが、ここではあえて問い直してみたい。誰もがこの考えをもって診療にあたっているはず、ではあるが、自分がどの状況にあるのか客観的に知ることは何につけても難しいものである。

 また、「10年前の常識は今の非常識」となることもあるが、変化の流れに乗れないままの歯科医師が少なからずいることも、皆さん自身が肌で感じていることと思う。

 社会・患者から見れば、いずれの歯科医師にかかろうとも、その歯科医師が普通の歯科医師として必要な資質を具備していることは「当たり前」であり、どの程度外れ具合かは分からないものの、外れを数回引けば、やっと当たりに巡り合う状況では、「安心・安全」から程遠い歯科医療である。

 社会・患者の要望に応えるためには、専門職集団の説明責任のもと、専門職集団を形成している個々の「歯科医師」全員が研鑚を積んでいるという「実態」を示さねばならないと筆者(鶴田)は考える。

 研鑚活動について現在は、歯科医師会、各学会、同窓会、勉強会、スタディグループ、企業等が研修講座を開設し、受講生の学習単位管理を実施する団体もあるが、これらには、自発的な学習意欲がある歯科医師が参加しているのであって、そうでない歯科医師はその場に現れない。

 これを自らの意志で研鑚活動を行う「生涯学習(Lifelong Learning)」とすれば、研鑚を行わない歯科医師の存在を許すものとなってしまう。

 社会・患者からの期待への解決策として、専門職としての能力を維持することに必要な研修内容を専門集団として定め、個々の歯科医師全員の研修状況を継続的に管理し、個々の構成員の能力の担保、ひいては専門職集団の質担保を行い、社会へそれを示すという方策「継続専門研修(Continuing Professional Development)」の考え方はいかがであろうか。

 



« 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅰ)―② | トップページ | 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅱ)―① »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅰ)―③:

« 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅰ)―② | トップページ | 歯科医療人材育成・歯科医療の管理(Ⅱ)―① »