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2019年1月15日 (火)

Clinical その痛みの原因は? ①

内田貴之(日本大学松戸歯学部歯科総合総合診療学講座専任講師)さんの研究文「~非歯原性歯痛と診断する前に~」の内容を述べる。コピー・ペー:
 1. はじめに
 歯痛を訴える患者の痛みの原因が見つからないため非歯原性歯痛ではないかと診断した経験はないだろうか。文字通り非歯原性歯痛とは「歯が原因ではない歯痛」であるが「痛みの原因歯が見つからない=非歯原性歯痛」とすぐに診断してはいないだろうか。
 昨今、非歯原性歯痛に対する情報が増えたことにより、以前より非歯原性歯痛に対して不必要な歯科治療(抜髄や抜歯)が行なわれなくなっていると思われる。
 しかしそれとは逆に、歯原性歯痛を非歯原性歯痛と診断してしまうと患者の苦痛は必要以上に長引くこととなる。
 筆者(内田)が所属→日本大学松戸歯学部付属病院では、2016/01~2017/12、の2年間に専門外来への紹介以外に10,056人の初診患者が来院して、1,417人が診療情報提供書または紹介状を持参して受診した。
 このうち183人の紹介内容が原因不明の痛みや非原性歯痛の疑いであったが、109人つまり2/3近くは痛みの原因は歯原性だった。また当病院の非歯原性歯痛に対する専門外来である口・顔・頭の痛み外来の紹介でも、約6%は紹介元で診断できなかった歯科疾患であると報告されている。
 すなわち非歯原性歯痛に対する理解が高くなるに伴い、歯原性歯痛を非歯原歯痛と捉えてしまう診断エラーも増えてくる可能性も否定できない。
 歯に原因がないと思えても、原因に気付いていない、見落としている可能性は常に存在する。ここでは、疾患を診断をする際の考え方(思慮過程)を、原因不明の痛みまたは非歯原性歯痛として当病院へ紹介された歯原性歯痛症例を解説する。





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