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2019年2月26日 (火)

Clinical ブラキシズムとしての TCH ①

西山 暁(東京医科歯科大学院口腔顔面痛制御学分野講師)さんの研究文を載せる。 : コピーペー :
                は じ め に
 筆者(西山)は2018年12月号で、顎関節症の寄与因子の中でも顎関節や咀嚼筋に直接的に負荷を加える可能性があるブラキシズムが最も黒に近い灰色と言われている、ということを書かせてもらった。本稿では、このブラキシズムを考えてみたい。
 ブラキシズムというと、睡眠中に行われる「歯ぎしり」や「くいしばり」というイメージが強いが、実際は起きている間、すなわち覚醒中にも生じている。
 この覚醒中のブラキシズムとして、 TCH (tooth contacting habit ) という行動が注目されている。しかし、この TCH は正しく理解されていないことが多く、その結果、間違った指導が行われている。それで、今回は、TCH について正しい概念とその対応について解説する。
1. ブラキシズムとは
 ブラキシズムは補綴物の破折や脱落、歯冠破折や歯根破折、くさび状欠損 (WSD)、知覚過敏、歯周病の悪化、顎関節症、非感染性の歯痛、舌痛など、顎口腔系に様々な害をもたらすと考えられる。
 2018年にブラキシズムに対する新しいコンセンサスレポートが示され、それによるとブラキシズムは次のように定義されている。
   "Sleep and awake bruxism are masticatory muscle activities that occur during sleep (characterised as rhythmic or non-rhythmic) and wakefulness (characterised by repetitive or sustained tooth contact and/or by bracing or thrusting of the mandible) ,respectively."
つまり、ブラキシズムは睡眠中に行われる睡眠時ブラキシズム (SB : sleep bruxism) と、覚醒中に行われる覚醒時ブラキシズム (AB : awake bruxism) に区別され、いずれも反復性の咀嚼筋活動に伴い歯ぎしりやくいしばりなど、上下歯の接触を伴う場合もある。
 上下歯の接触が生じれば、補綴部欠損や歯根破折などを引き起こす可能性があり、歯の接触がなくても下顎のこわばりなどによって非機能的な咀嚼筋活動が続けば、咀嚼筋や顎関節に負荷が加わり、顎関節症症状を引き起こす可能性もある。





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