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2019年2月20日 (水)

Science 脱分化脂肪細胞の臨床応用化――取り組み ⑤

続き:
9. DFAT 細胞の臨床応用化に向けた取り組み
 DFAT は少量の脂肪組織から年齢を問わず均質な細胞が調製可能なことから、いままで自己幹細胞移植が困難と考えられてきた患者に対する治療用細胞として期待されている。
 本学では、現在、医学部を中心に臨床応用化に向けて準備中であり、効率よく DFAT を調製するために、培養容器を開発した (PCT/JP2016/082413)。従来型の培養フラスコでは、天井培養後の培地交換時に口部が不衛生になりやすかったが、新たに開発されたフラスコでは内部に細胞が付着可能なプラスチック板が設置されており、液漏れしにくい構造となっている。また、樹来よりも使用する培地量が大幅に減る上、通常の位相差顕微鏡で細胞動態が観察可能になっていることもメリットとして挙げられる。
 さらに、現在、健常ボランティアから脂肪組織の提供を受け、脂肪加工施設にて臨床グレード DFAT を製造するプロトコルを作製中であり、筆者の腹部に貯まりはじめた脂肪組織も吸引されて、 DFAT がストックされている。
 脂肪組織は医科領域だけでなく、歯科領域に於いても実用的な細胞供給源と考えられるために、今後はさらなる研究の発展が期待されている。





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