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2019年3月29日 (金)

Clinical 抗血栓療法と歯科外科処置のアップデート ①

   
 

矢郷 香(国際医療福祉大学三田病院歯科口腔外科部長、同大学医学部歯科口腔外科准教授)さんの研究文を載せる。コピー・ペー:

 

     はじめに

 本邦では超高齢社会を迎え、血栓を予防する抗血栓服用患者が増加している。抗血栓薬を服用している患者は出血傾向があるので、抜歯などの歯科外科処置時は注意しなければならない。しかし、術中、術後出血を避けるために、抗血栓薬を中断すると脳梗塞、心筋梗塞などの発症リスクがある。抜歯にあたりワルファリンを中断すると約1%に死の転帰もとる重篤な脳梗塞を発症するとの報告もあるため、2010年、日本有病者歯科医療学会、日本口腔外科学会、日本老年歯科学会では「科学的根拠に基づく抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン」を作成し、ワルファリンやアスピリンなどの抗血栓薬継続下での抜歯を推奨した。

 近年、凝固因子を直接阻害するトロンビン阻害薬(ダビガトラン)と第Xa 因子阻害薬(リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)4種類の直接作用型経口抗凝固薬 (DOAC : Direct Oral Anticoagulants) が上市された。2015年改訂版ガイドラインでは、DOAC に関しても原疾患が安定し至適投与量が投与されている患者では、継続下での抜歯を推奨している。本稿では、DOAC、新規経口抗血小板薬を服用している抗血栓療法患者の歯科外科処置症例を供覧し、その対応を解説する。

 

 

 

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