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2019年4月18日 (木)

Clinical ファイバーで補強された高強度硬質レジンブリッジの基礎と臨床 ①

新谷明一(日本歯科大学生命歯学部歯科補綴学第2講座准教授)さんの補綴学小論文を上載する。コピー・ペー:

                       

はじめに

 

 近年の貴金属の高騰や、患者ニーズの変化による対応から、保険診療でも補綴装置のメタルフリー化が大きな潮流となっている。これは、ファイバーポストや CAD/CAM 保険でも使用できるようになったことからも明らかであり、今後はその技術に適した症例選択や使用方法の啓発に注目が集まっている。

 1997年、金属の前装材料であった硬質レジンに可能な限り、フィラーを追加することで機械的強さを向上させ、臼歯部レジンジャッケトクラウンとしても使用可能な歯冠用ハイブリット型硬質レジンが発売され、多くの臨床で使用されてきた。

 その後、更なる改良によって機械的性質が向上し、現在の形へと進化した。この材料は臼歯部クラウンではメタルフレームを必要とせず、単体での歯冠修復が可能な材料である。しかし、欠損症例に対するメタルフリーブリッジとして使用するには、連結部での機械的強さに不安があり、金属に代わる新しいフレームが求められていた。

 そこで、工業界ではプラスチックの主な補強材料として用いられているガラス繊維が着目され、高強度硬質レジンブリッジ実現のためのさまざまな研究が始められた。研究の成果は「ガラス繊維をフレームとした高強度コンポジットレジンブリッジ (Fiber-Reinforced Composits bridge、以下 FRC ブリッジとする)」として先進医療(2012年11月、日本歯科大学、徳島大学、大阪歯科大学、長崎大学、東北大学、九州歯科大学で実施)となり、平成30年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価を経て、保険収載(2018年4月)となった。

                       

 

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