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2019年5月 1日 (水)

Report 2019 麻しん流行拡大 ③

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 当時、すでに麻しん排除を達成していた欧米やオーストラリア、韓国、モンゴルなどの諸国で発生していた輸入感染例の感染源として、日本は中国と並んで主要な「麻しん輸出国」になっており、対策の遅れに国際的な批判も浴びていた。そこで日本は2007年に「麻しんに関する特定感染症予防指針」を策定して、ワクチンの接種対象を拡大して未接種者の多い年代を解消するなどの対策を強力に進めた結果、2015年3月のWHOから麻しん排除の認定を受けた。
 グローバルに多くの人が移動する時代となり、感染の「輸入」を最小限に食い止め、排除状態を維持するためには、排除に向けた対策にも劣らぬ注力が求められる。
 今般の世界的な麻しんの流行を踏まえて厚労省では、国内でも海外で感染した患者や感染の拡大事例が散見されることから、「麻しん発生報告数の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)」とする通知を発出し、「発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、(中略)麻しんの罹患歴及び予防接種歴を確認するなど、麻しんを意識した診療を行うこと」「麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染予防対策を実施すること」など、各方面に改めて喚起している。

 

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