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2019年8月 6日 (火)

Report 2019 老衰死 ③

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 NHK が2014年に日本老人医学会の会員5400人を対象に行った調査(回答→1713人)では、「死亡診断時に死因を老衰としたことがあるか」との問いに対して、大学病院・急性期病院に勤務する医師では43%が「ある」、56%が「ない」と答えたのに対して、療養型病院・在宅医療機関等の医師では64%が「ある」と答え、「ない」は34%だった。

 100歳超で死亡した40人を剖検した結果、死亡の原因となり得る何らかの病変の所見が全ての例で認められたという研究論文もあって、過っては、病因を徹底して追求すべきであり「老衰」という診断はできるだけ避けるとの風潮が強かった。

 しかし2000年頃からは、超高齢者が急増し、在宅で看取るケースが増えたこと等から老衰死数がV 字回復している。また、いのちの火が自然と細くなって消えていく穏やかな最期のプロセスとして、老衰に対する理解が医療者の間でも、社会的にも進みつつあることも近年の老衰死急増の背景にはあるとされる。

 これからさらなる超高齢化、多死の時代を迎える日本において、老衰死は当分の間、増え続けると予想されている。

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