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2019年10月10日 (木)

Science ~材料科学の立場から考える~ ⑨

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まとめ

 

 ① ジルコニアはその優れた機械的強さから臼歯部補綴材料として十分に使用できる。

 ② 従来型ジルコニアは、薄いコーピング(フレーム)の製作を可能にするが、前装セラミックスのチッピングの有無が従来型ジルコニア冠

    の臨床経過を左右する。

 ③ 高透光性ジルコニアによるフルジルコニア冠は、高透光性になるほど、審美性は増すが強度は減少する。高透光性ジルコニア冠の臼歯部

    適用は、十分な冠の厚みを確保する必要がある。

 ④ 2ケイ酸リチウム系ガラスセラミックス優れた審美性を有するが、強さが小さいため臼歯部への適用には注意が必要である。

 ⑤ セラミック冠では確実な接着表面処理とレジンセメントを使用して接着し、セラミック冠と支台歯を一体化してセラミックの破壊のリス

    クを軽減することが望ましい。

 ⑥ CAD/CAMレジン冠は冠の厚みがあれば臼歯部咬合に耐えるが、冠脱離が発生することがある。耐摩耗性などを含めて今後の長期臨床観

    察が求められる。

 ⑦ セラミックス材料、CAD/CAMレジン材料ともに、さらに信頼性と審美性のある臼歯部補綴用材料とするためには、症例選択と支台歯形

   成法の標準化に加えて材料開発、CAD/CAM、接着などの技術発展が期待される。

  

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