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2019年12月10日 (火)

Science 硬組織の維持に働く幹細胞の新たな研究手法と最近の知見 ⑦

続き:

 

おわりに

 

 研究技術の進歩は、細胞の動態および多細胞連関を生体内で解析することを可能にし、それにより骨および歯の恒常性の維持に対する幹細胞の重要性が見えてきた。

 筆者(溝口)が所属する東京歯科大学では、顎骨疾患に関する研究を、基礎・臨床融合型で取り組む「顎骨疾患プロジェクト」(平成29年度文科省「私立大学研究ブランディング事業」)を推進している。

 本学に世界初の顎骨疾患における就学的研究拠点を構築し、その疾患の発症メカニズム、そして治療および予防法などの研究を総括的に進めることにより、次世代医療への貢献を目指している。

 現在我々の研究グループは、顎骨の骨量調節機構をテーマとした研究も進めており、本稿で紹介した研究技術が、顎骨疾患の予防・治療法の開発につながることを期待する。

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