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2020年2月11日 (火)

Report 2020 ゲーム障害 ③

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 国際疾病分類は、WHOが作成する国際的に統一した基準で定められた死因及び疾病の分類で、現在用いられている「ICD-10」は1990年に発効した。あらゆる病気やけが、死因などえお網羅して診断カテゴリーで分類し、それぞれの診断ごとに「コード」を付与している。わが国では、統計法に基づく統計基準として、公的統計(人口動態統計等)に適用している

 そのコードは人口動態統計等の公的統計や国際統計に活用されるだけでなく、医学的分類として医療機関におけるカルテの管理等においても広く活用されている。約30年ぶりの全面改訂となった改訂11版(ICD-11)は、各国の対応を経て、2022年に正式発効する。

 これまでもゲームをする時間が長くなるほど生活への悪影響が大きくなることは、様々な指摘がされてきたものの、全国レベルで調査されることはなかった。また、ICD-11に新たに疾患として収載されたものの、世界的に見てもゲーム障害について十分な医学的な根拠をもつ研究はほとんどなく、有効な治療手段も確立されていない。

 今回の全国調査の結果、ゲーム障害に関する実態が初めて数値で捉えられたので、厚労省では、これをスクリーニングテストや治療のガイドラインを策定に生かしていくとしている。

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