Report 2020 ゲーム障害 ②
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また、ゲームが腰痛、目の痛み、頭痛、関節痛や筋肉痛などといった体の問題を引き起こしてもゲームを続けた」(10.9%)、「睡眠障害や憂うつ、不安など心の問題が起きていてもゲームを続けた」(5.7%)など、心身への悪影響も明らかになった。これらの症状は、いずれもゲームをしている時間が長い者ほど出現の割合が高くなっていた。
一方で、「ゲームをしすぎていると思っているので、ゲームを減らすまたはやめたい、といつも思っている」のは、平日のゲーム使用時間が6時間以上の者の23.1%、1時間未満でも21.9%で、ゲームをしている時間にかかわらず20~30%程の者が「やりすぎ」と思っているものの、20%前後の者は「ゲームをしすぎていると思っているが減らしたり止めたりできていないので、減らす・止める試みを繰り返している」と答えている。
「ゲーム障害」は、2018年5月にWHO総会で採択された国際疾病分類の改訂11版(ICD-11)で「第6章 精神・行動・神経発達の疾患」の章に独立した診断カテゴリーとして新たに加わり、精神疾患のギャンブル依存症などと同じ項目に位置づけられた。その診断基準としては、①ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない、②ゲームを最優先する、③問題が起きているのに続ける、などの状態が12か月以上続き、社会生活に重大な支障が出る場合と示されている。
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