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2020年3月25日 (水)

エピジェネティクス―生命科学の新しい必修科目―(6) ②

続き:

 

歯周病におけるエピジェネティクスによる炎症関連遺伝子の発現制御

 重症の歯周病患者と健常者の歯肉組織を用いて、22個の炎症関連遺伝子についてのエピジェネティクス解析が行われた。この研究では、炎症反応の惹起に関与するサイトカインであるインターロイキン17(IL-17)とマクロファージなど炎症細胞の遊走を促すサイトカインであるCCL25のDNAメチル化がq歯周病患者で有意に低いことが明らかにされている。

 一方、マウスの歯周病モデルを用いた実験では、自然免疫に機能する Toll 様受容体 2(TLR2)の遺伝子のDNAメチル化が亢進し、そのためにTLR2遺伝子の発現が低下することが示されている。また、同様のDNAメチル化は歯周病患者の組織においても認められることから、歯周病の発症に何らかの関係を有していることが示唆されている。

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