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2020年6月 8日 (月)

Report 2020 高齢者のがん薬物療法 ②

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 しかし、これらの CQ のうち推奨の強さ 1 (強く推奨する)は1件のみで、強さ 2 (弱く推奨する)が13件で、1件は「推奨の強さなし(明確な推奨ができない)」となった。しかもその推奨の決定のためのエビデンスの強さでA(強)は1件もなく、B(中)が6件、C(弱)が7件、D(とても弱い)が2件だった。高齢がん患者を対象とした質の高い臨床試験がいかに少ないかが露呈した格好だ。

 日本のがん患者の実態は、厚労省「全国がん登録罹患数・率報告」によると、2016年の1年間にがんの初回の診断を受けた患者数は99万5131人。年齢階層別の内訳では、65~74歳が31.3%、75歳以上が42,5%を占める。また、2018年のがん死亡者数は37万3584人だったが、そのうち86.9%が65歳以上、62.3%が75歳以上であり、高齢者にとってがんは特に重大な疾患となっている。

 一方、総務省の人口推計では、2019年9月時点での日本の総人口は前年に比べて26万人減少して1億2,617人となった半面、65歳以上の高齢者人口は前年比32万人増えて3,588万人と過去最多になった。総人口に占める高齢者人口の割合は年々上昇を続けており、2019年には28.4%で過去最高となった。

 この割合は今後さらに増え続け、2040年には35.3%になると推計される。

 

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