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2020年8月17日 (月)

Clinical 行動科学に基づいたブラッシング用具の選択と使い方 ①

高柳篤史(東京歯科大学衛生学講座客員准教授、花王(kk)パーソナルヘルス研究所嘱託歯科医等)さんの研究文を掲載。 コピーペー:

はじめに

 日常のブラッシング行動は、歯科疾患の予防だけでなく治療経過にも大きく影響することはいうまでもない。平成28年歯科疾患実態調査によると、国民の3/4は、1日に2回以上ブラッシングをしている。にもかかわらず、成人の8割に歯周病が認められるなど、多くの国民が毎日歯磨きはしているものの、不十分であると予想されるのも事実である。う蝕においても12歳DMFは激減したが、中学年以降増加し、さらに高齢期以降の根面う蝕の増加は近年の歯科医療の課題となっている。

 口腔清掃をプロフェッショナルケアだけで行った場合でのケアの間隔と、歯肉の状態に関する過去の研究結果がある。プロフェッショナルケアだけで口腔環境を良好に保つには少なくとも48時間ごとのケアが必要であり、1日おきに歯科医院に来院してもらう必要があるといえるが、それは現実的ではない。つまり、口腔の健康を維持するには歯科医療職の管理に加えて日常のセルフケアへの支援が重要といえる。

 それほど重要なブラッシング指導を、歯科医師は歯科衛生士にすべて任せてしまっていたり、患者任せにしてはいないだろうか。ブラッシング指導の成果が上がらずに歯科衛生士や患者から助言を求められた時に適切なアドバイスができているだろうか。また、効果が上がらない場合に患者の責任にしてはいないだろうか。時には、患者の手の巧緻性や生活習慣に配慮して、最小限の変更や負担で効果的な指導を行う必要がある。

 そのためには、セルフケアに関するエビデンスを知ることや、用具の特性を知ることが重要。

 そこで今回、行動科学に基づいたブラッシング用具の選択と使い方について述べる。

 

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