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2020年8月20日 (木)

Clinical 行動科学に基づいたブラッシング用具の選択と使い方 ④

続き:

3) フッ化物の局所送達 (LFD)

 歯磨剤の使用量だけでなく、歯磨剤の有効濃度を保ったままフッ化物をう蝕好発部位へ直接届ける(LFD : Local Fluoride Delivery) ことを意識したブラッシングを行うことが重要。

 大臼歯部などのう蝕の好発部位から磨き始めることによって高濃度のフッ化物を直接、必要部位に届けることができる。

 また、歯を磨く前にあらかじめ指ブラシ(指サック状のゴム製ブラシ)などを用いて、歯間部や小窩裂溝などに歯磨剤を塗り付けるように送達させてからブラッシングをすることでも歯磨剤を効果的に届けることができる (PTD 法:Prepared Toothpaste Delivering Technique)。PTD 法は、電動歯ブラシを使用する際にも推奨される。

 また、う蝕好発部位である歯間部などに歯磨剤を有効に届けるには、歯ブラシを歯面に対して垂直にあてるよりも、15~30度程度の角度をつけたほうが歯間部に毛先が入りやすい。さらに、複合植毛の歯ブラシなど、歯間部へのブリッスルの到達性を重視した設計の歯ブラシの仕様なども有効。

 そして、ブラッシング後に多くの水で何度も口をすすぐと、せっかくの歯面にとりこまれたフッ化物が失われやすいので、ブラッシング後のすすぎは少ない水で最小限にとどめることもフッ化物配合歯磨剤を効果的に使用するためのコツの一つである。

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