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2020年8月15日 (土)

Science 身体活動のすすめ ⑤

続き:

4. 歯科との関係

  先ず、最初に浮かぶのがフレイルの考え方である。フレイルは健康な状態と、要介護状態の中間の時期に位置付けられ、しかるべき適切な介入により機能を戻すことができる可逆的な状況である。そして、骨格筋を中心とした身体的な虚弱だけでなく、精神心理・認知の虚弱、社会的な虚弱が存在する。これらの複数の要因が絡み合い、負の連鎖を引き起こしながら自立度が低下していく。早めに気づいて、働きかけていくことが重要。

 日本歯科医師会は、「老化に伴う様々な口腔の状態(歯数・口腔衛生・口腔機能等)の変化に、口腔健康への関心の低下や心身の予備能力低下も重なり、口腔の脆弱性が増加し、食べる機能障害へ陥り、さらにフレイルに影響を与え、心身の機能低下にまでつながる一連の現象および過程」として、オーラルフレイルを定義する。

 オーラルフレイルは、「口に関する”ささいな衰え”が軽視されないように、口腔機能低下、食べる機能の低下、更には、心身の機能低下まで繋がる”負の連鎖”に警鐘を鳴らした概念」といえる。

 フレイルという言葉の浸透とともに、オーラルフレイルについても、馴染みのある言葉となってきている。

 2019年版のオーラルフレイルマニュアルでは、フレイルは歯科も含めたヘルスケア領域内外の連携、システムズアプローチが必要な分野だ。オーラルフレイルという言葉も定着してきたように、歯科の役割は大きい。

    第1レベル 口の健康リテラシーの低下とは

 ポピュレーションアプローチ:

   (社会的フレイル・精神心理的フレイル・自発性の低下)→(不十分な口腔健康への関心度)→(歯の喪失リスクの増加)

 ポピュレーションアプローチから段階を踏んだアプローチは、身体活動のコミュニティワイドアプローチやシステムズアプローチの考え方が応用できるだろう。

 また、相互に連携することでコベネフィットが生まれる分野であり、身体活動も口腔健康も、地域の中で協力して進めていけるのではないか。

 

 

   

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