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2020年9月13日 (日)

Clinical ~発達不全と低下~ ②

続き:

1. 口腔機能を評価する必要性

 平成27年1月に日本歯科医学会重点研究「子どもの食の問題に関する調査」報告書が示された。平成26年6月27日~平成26年7月31日に行われた本調査では、全国の歯科医院で保護者から寄せられた「子どもの食に関する相談内容」として「よく噛まない」、「食べるのに時間がかかる」、「偏食する」の相談が50%を超えていた。

 また、その1年後に行われた乳幼児栄養調査(10年ごとに実施)でも、「食べるのに時間がかかる」、「偏食する」、「遊び食べをする」等統計的に高率に認められた。

 以上から、う蝕が減少した我が国の小児への対策は、時を同じくして高齢者が安全に口から食事摂取できるための対策と同一で、口腔機能を正しく評価することが我が国の歯科医療技術に必須であることが示された。

 また、令和2年度の歯科の診療報酬改定において、これまで問題点となっていた乳歯萌出前の乳幼児に対する口腔機能管理が見直され、現在では小児口腔機能管理料(100点)ならびに高齢者に対する口腔機能管理料(100点)が歯科疾患管理料から独立して算定できるようになった。これは画期的な改定であって、これまで学際的領域と言われていた哺乳についても、歯科医師の介入が可能となった。

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