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2020年9月 8日 (火)

Report 2020 COVID-19と熱中症対策 ③

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 診断(臨床症状)での「Q:熱中症とCOVID-19は臨床症状から鑑別できるか?」の問いには「嗅覚障害・味覚障害を認める場合はCOVID-19を疑う根拠になるが、臨床症状のみから熱中症とCOVID-19を鑑別することは困難である」とした。

 また、治療(冷却法)についての「Q:従来同様、蒸散冷却法を用いて、患者を冷却してよいか?」では、「蒸散冷却法は原則使用せず、各施設での使用経験や準備の状況に応じて、蒸散冷却法の代替となる冷却法を選択するのが望ましい」とした。これは「蒸散冷却法を行うと、体表から水分が蒸発して発生したエアロゾルの中に、体表面や呼気に存在する SARS-CoV-2 が取り込まれ、(中略)病院内の広い範囲に拡散する危険性も否定できない」からだという。

 熱中症患者対する冷却法は幾つかあるが、いずれも医療従事者に感染のリスクがあり PPE (個人防護具)着用などの標準予防策を徹底しなくてはいけないとも述べている。

 同ワーキンググループは、今夏における熱中症予防・治療向上のために、引き続き情報を収集していくとしている。

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