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2020年10月31日 (土)

Science 口腔環境を支える唾液研究 ①

渡部 茂(明海大学保健医療学部教授)さんの医学研究文を載せます。 コピーペー:

はじめに

 2003年、WHOは「2020年までの口腔保健に関する国際目標」を提示した。その骨子には「口腔の健康と全身の関連は明らかであり、口腔の健康は全身の健康に統合される」と述べられている。今年はその節目の2020年を迎えたが、歯科医学は多くの生活習慣病に関する重要なパートを占める学問としての認識が高まり、それに伴う歯科治療体系の見直しも迫られている現状にある。

 その口腔の健康は唾液に支えられていることは明らかである。

 唾液の生理学的な研究は1950年代後半、当時ハーバード大学 Forsyth Dental Infirmary の准教授であった Keer による研究が最初と思われる。彼の行った研究は、その頃すでに Becks、Wain wright らによって報告されていた唾液分泌速度の研究に続き、唾液分泌速度に及ぼす様々な因子、味覚、臭覚、視覚、咀嚼、触覚などの解明であった。これらは現在の口腔環境に及ぼす唾液研究の基礎となるものであり、その後の研究者、Weatherell, Dawes らに大きな影響を与えた。以来、口腔環境に関する唾液の研究は大きな発展を遂げるが、それらの研究と最近の知見について解説をする。

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