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2020年10月 9日 (金)

Clinical 抗血栓薬多用時代に歯科医師が知っておくべきこと ⑧

続き:

5. 抗血栓薬多用時代おいて注意すべき重要な点

 抗血栓薬の多くを処方している循環器医師にとって、血栓予防と出血はリスクベネフィットのトレードオフである――抗血栓療法の是非は出血リスク?または血栓リスク?の個別の評価が重要。

 しかし、今までは出血のリスクを過小評価してきたように感じる。特に日本人を含む東洋人は、欧米人に比し、出血リスクが高く血栓リスクが低いことが知られている。したがって、欧米のガイドラインではなく独自の出血リスクを評価すべきであり、日本版高出血リスク因子が本年発表された。

 

   ※ 日本版高出血リスク因子(参考文献 6より 引用改変)

抗凝固薬・NSAIDsステロイド服用 悪性腫瘍 大手術大きな外傷 出血性素因 血小板減少症 高齢 肝硬変 非外傷性出血 脳血管障害

特に出血に注意を要する因子 低体重=フレイル 心不全 貧血 末梢血管疾患 慢性腎臓病(透析)

 さらに、抗血栓薬投与中の脳出血予防には、厳格な血圧管理が重要であることや、DAPT 投与中の消化管出血予防目的でプロトンポンプ阻害薬の併用を推奨することが示されている。

 また、心房細動と慢性冠疾患では、ある種類の DAPT 単独が安全性に勝ることが本邦から発表された。

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