Science 口腔環境を支える唾液研究 ⑪
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まとめ
以上、口腔の環境をつかさどる唾液の働きについて最近の知見を解説した。口腔の健康は全身の健康を支えており、唾液はその口腔の健康を支えている。唾液の働きについてはまだ不明な点が多いが、今後も少しずつ明らかにされてくると思われる。
口腔内各部位のステファンカーブを考慮した、定期的な唾液中細菌検査、QLF とフッ素を用いた脱灰コントロールなどは、唾液を武器とした新時代の歯科医療の戦力となることが期待される。
筆者(渡部)は2019年に、5歳児の 1日の総唾液分泌量の研究で幸運にもイグ・ノーベル賞を受賞した。この賞は設立以来、埋もれた研究業績を広め、並外れたものや想像力を称賛し、化学、機械、テクノロジーへの関心を刺激し、独創性のある研究を発掘する役割を担っているとある。
唾液研究からさらに輝いていくことを念じて、今後も研究を継続する所存ある。
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