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2020年12月 3日 (木)

Report 2020 薬剤耐性 (AMR)対策推進月間 ③

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 AMR臨床リファレンスセンターでは、医療専門家や畜産関係者向けに、全国の抗菌薬の使用状況や薬剤耐性菌の耐性率などの詳細を集約して可視化した「薬剤耐性(AMR)ワンヘルスプラットフォーム」(https://amr-onehealth-platform.ncgm.go.jp/home)で情報提供している。同センターの調査によると2016年以降、抗菌薬販売量は減少を続けているが、2019年は2013年と比較して10.9%の減少にとどまっており、2020年にアクションプランの目標を達成するのは難しくなっている。

 また、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌など主要な細菌の耐性率を低下させる目標についても、全般に耐性率は低下傾向にあるものの、いずれも目標数値には遠く、未達となるとみられている。

 上述の抗菌薬意識調査では、回答者のうち21.7%が2020年1月から8月の間に風邪をひいていて、そのうち56.6%が医療機関を受診していたが、これらの風邪で受診した人のうち43.0%が抗菌薬が処方されたと回答。また、全体の26.4%が、今後風邪で受診した時に抗菌薬の処方を希望するとしていた。

 これらの結果は、国民の抗菌薬と薬剤耐性についての理解をもう一段階深める必要があることを示すとともに、抗菌薬を処方する医師、歯科医師には薬剤耐性に対する一層の危機意識の共有が求められること示唆している。

 

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