« Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ① | トップページ | Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ③ »

2021年1月16日 (土)

Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ②

続き:

1. ヒトは特定の波長を色として認識する

 ヒトの目で見える領域の光を可視光線と呼び、可視光線は 380~780nm の範囲の波長だ。この可視光線が、ある物体で反射されることにより、ヒトはその物の色として感じる。

 可視光線は、波長の長い赤から橙・黄・緑・青・藍・紫へと短い波長の順に並んでいる。

 赤い色が赤く見え、青い色が青く見えるのは、光には色々な波長の色が含まれていて、反射された波長の光によってその色を認識できるためである。

 ヒトの目の網膜の奥に錐体という細胞があり、この錐体が可視光線の波長に反応することで、目に入ってきた光を感じとる。そして、最終的に脳で色として認識する。

 赤く見えるリンゴは赤以外の色を吸収し、赤色の光を反射するため赤と見えるのである。また、白く見える物はすべての光を反射し、黒く見える物はすべての光を吸収。

 よって同じリンゴでも反射する波長により様々な赤色としてみえるのだ。

 ここでは、口腔粘膜蛍光観察装置から照射する波長は、可視光線の中でも 400~460nm の青緑色として認識される波長である。

« Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ① | トップページ | Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ③ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事