Report 2020 ツインデミック ①
広多勤(横浜ヘルスリサーチ代表)さんのレポートを載せる。 コピーペー:
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックが拡大を続ける中で、今年もインフルエンザのシーズンを迎え、COVID-19とインフルエンザが同時に流行する「ツインデミック」が警戒されている。
日本感染症学会は「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」とする提言を発表し、「冬季にCOVID-19の大きな流行が起こることが予想されています。特に、インフルエンザの流行期と重なることにより、重大な事態になることが危惧されています」として、現時点で推奨される外来診療における検査や治療の進め方の指針を具体的に示している。
発熱患者や呼吸器症状を呈する患者を診る場合は、COVID-19とインフルエンザの両方の可能性を考える必要があるとしつつも、「特徴的な症状(インフルエンザにおける突然の高熱発症、COVID-19における味覚障害や嗅覚障害などがない場合)、臨床症状のみで両者を鑑別することは困難」だと指摘している。
政府はこうした発熱患者の診療に当たる医療機関を確保するために、「令和2年度インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業」として約2000億円の予算を充て、発熱患者専用の診察室を設ける等、発熱患者等を受け入れる体制をとった場合に経費を支援する。しかし、「診療・検査医療機関」の指定を申請する医療機関は想定を大きく下回っており、対応の遅れが懸念されている。
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