Clinical 口腔癌の早期発見を目指して ~光学機器を用いた検出法~ ③
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2. 蛍光と色の関係
蛍光とは、物体がある波長の光を吸収し、別の波長の光を検出する性質を示す。通常、蛍光として放出する波長は、吸収した光よりも低エネルギーのより長い波長である異なる色を呈する。例えば青色の光は吸収されて緑色の光を発し、緑色の光は吸収されて赤色光を発することになる。
生体は、水分を除けばほとんど有機物で構成されており、様々な波長帯域の照射光に対して種々の波長の蛍光を生じる。
口腔内の蛍光源としては、上皮組織内の flavin adenine dinucleotide (FAD)や nicotinamide adenine dinucleotide (NADH)、そして粘膜下組織のコラーゲンが代表的ある。これらの蛍光源により正常口腔粘膜では蛍光発色が観察される。
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