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2021年2月 9日 (火)

ドナルド・トランプの危険な噓 ⑥

続き:

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 リアルワールドには膨大なバッドニュースがある。

 病気は治ると医者が言うとき、それは良い医者か。幸せな社会になると政治家が言うとき、それは良い政治家か。病気は治るとは限らないし、社会の未来は明るいと限らない。それでも全力で治す努力をするのが良い医者であろう。全力で幸せな社会を作るように努力をするのが良い政治家であろう。

 トランプ氏はワクチンがもうすぐできると繰り返している。消毒薬を注射すれば治ると妄言を吐いたトランプ氏がワクチンについて正しい知識に基づく予測を述べているとは到底思えないが、世界中の研究者が全力でワクチン開発の努力を続けている以上、彼の予測とは無関係に、早期に実用可能なワクチンができたとしてもそれで奇跡のように COVID-19 が消えるわけではない。すでにワクチンがあるインフルエンザでも、毎年世界で数十万人が死亡しているのだ。

 他方、百年前に全世界で猛威をふるったスペイン風邪が3年間で弱毒化したように(それは宿主を殺さず生きさせる方が自分も生存できるというウィルスの戦略による)、鎮静化していくという期待もまた現実的なものである。リアルワールドにはグッドニュースもバッドニュースもある。

 治らない病気でも治ると患者に告げる。それが医師として正しい態度であるとされた時代もあった。今では、例えば末期癌癌が発見されたというようなバッドニュースを患者に伝える技術が医学教育のカリキュラムに含まれる時代になった。診断や治療だけでなく、ヒトへの伝え方も進化した。政治はなぜ同じように進化しないのか?世界はナルシスティックな独裁者によって何回も地獄を経験しているのになぜ同じことが繰り返されるのか?何も恐れず前進すれば、勇ましく見えてもゴールは破滅しかない。繰り返す歴史から、人はなぜ学べなかったのか?それは独裁者についても、その支持者についても、正確な情報が開示されることがなく、従って限られたデータしかないという理由が大きい。データがなければ人は失敗から学ぶことはできない。

 だが、トランプ氏についてはこれまで地球上に存在したどの独裁者と比べても桁違いの情報がある。このデータが、トランプ氏が人類に残した最大の恩恵である。この膨大なデータがこれから綿密に検証され、アメリカが、そして世界が、より良い方向に進むと村松(筆者)は信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

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