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2021年2月26日 (金)

Clinical 歯科医療における感染症対策 ③

続き:

 当院で施行した RT-PCR 検査の結果から、25 サイクルで検出できており、ウィルス量が比較的多い症例である。

 無症状患者からも感染することがある。患者 1 の例として、(患者 1 は武漢からアニャン市へ旅行)―COVID-19 の流行が始まった都市である武漢から2020/01/10 に韓国のアニャン市を訪れ、滞在中に 5人と接触があった。

 患者 6 が2020/01/17 に発症、患者 2 は2020/01/23 に発症、患者 3、4、5 も 2020/01/25、2020/01/26に発症した。5人は2020/01/26 、2020/01/27 に PCR 検査陽性で COVID-19 と診断された。

 患者 1 は 2020/01/28 に PCR 検査陽性と判明したが、経過を通して症状を認めなかった。この時期、患者 1 以外に感染源の存在は考えられず、全く症状を自覚しなくても感染の連鎖に関わることがあり得ることを示唆している。

 社会での感染の連鎖の状況をまとめると、日数と人数は、45%は発症前の患者から、40%は発症後の患者から、5%は無症状患者からの感染伝播である。

 症状のない感染者からの伝播が50%であることが分かる。症状を自覚していなくても感染を広げる可能性、普段と様子が変わらなくても感染者である可能性がある。

 これらの情報を基にソーシャルディスタンス、ユニバーサルマスク(全員がマスクを着用する)が推奨されるに至った。

 

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