« 内の目外の目 第 218 回 悪戦苦闘のオンライン授業~構築と運用~ ④ | トップページ | Clinical 歯科医療における感染症対策 ② »

2021年2月24日 (水)

Clinical 歯科医療における感染症対策 ①

寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院・呼吸器内科教授・新型コロナウィルス感染症対策ワーキンググループ長)さんは述べている。

要約

 新型コロナウィルス感染症の主な感染経路は飛沫感染と接触感染であるが、エアゾルが関与したと考えられる感染事例も報告されている。マスクは飛沫拡散予防に加え、空気中のウィルスの吸い込みを防止する効果も期待できる。唾液にもウィルスが含まれる。歯科診療においてはマスク、手袋、ゴーグルを着用し濃厚接触者にならないこと、診療室はアルコールによる環境消毒と換気を適切に講じることが求められる。また、休憩室での飲食や会話が感染につながることもあり注意が必要である。

はじめに

 新型コロナウィルスは、正式には severe acute respiratory syndrome-coronavirus 2 (SARS-CoV-2) と呼ばれコロナウィルスのひとつである。SARS-CoV-2 による肺炎などの疾患を coronavirus disease 2019 (COVID-19 : 新型コロナウィルス感染症)と呼ぶ。ここでは、COVID-19の感染経路、感染予防対策、臨床症状と市中での感染状況、検査、歯科診察で注意すべきことについて解説する。

« 内の目外の目 第 218 回 悪戦苦闘のオンライン授業~構築と運用~ ④ | トップページ | Clinical 歯科医療における感染症対策 ② »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事