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2021年3月14日 (日)

生物多様性とは何か、なぜ重要? ②

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 地球上に展開するそれぞれの生態系の中では、エネルギー流動と物質循環が行なわれ、系内に生息する生命活動が維持される。さらに、生態系と別の生態系の間でも物質やエネルギーのフローが存在し、地球全体で巨大な生態系システムのネットワークが形成され連動する。そして、それぞれの地域の生態系がもつ機能が統合されることにより、大気や水界の成分や温度等、生命が生息する上で、の必須環境である生物圏が安定して維持されている。

 例えば森林生態系は、その豊富な植物相によって大気中の CO2を吸収して O2を供給するという大気の浄化機能を担い、さらに微生物、昆虫、鳥や動物など多くの生物種を擁することで豊富な有機物・無機物を生産し続けている。

 これらの栄養物が河川を通じ、海へ注がれることで沿岸の生態系に栄養物が供給され、海産生物相を豊かなものにするのだ。

 このとき、河川や海水の富栄養化を防いでいるのが湿地・干潟の生態系となる。湿地・干潟には無数のプランクトンやカニ、ゴカイ、二枚貝など生物種が生息し、それらが「生物フィルター」として機能し、汚れた河川水や海水の水質浄化を果たしている。

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