Report 2021 科学的介護 ②
続き:
医療においては、長年の経験と勘に頼った診療はすでに過去のものとなり、臨床試験の結果などに基づいた EBM (Evidenes-Based Medicine:科学的根拠に基づく医療)が医療標準となっている。しかし介護については、どのようなケアを行うとどのようなアウトカムが得られるのか、”科学的”な裏付けとなるデータは乏しいのが現況だ。
そこで今改定では、全国レベルで介護データを収集してエビデンスを構築するために、「科学的介護推進体制加算」が新設された。この加算は、施設サービス、多機能系サービスで、入居者・利用者の ADL (日常生活動作)、栄養状態、口腔機能、認知症の状況、その他の心身の状況についてのデータを厚労省に提出し、データベースからフィードバックを受けたデータを活用してケアの質を向上させる取り組みを行うと算定できる。
さらに、口腔衛生管理加算、栄養マネジメント加算、個別機能訓練加算など、既存の加算でも、算定用件で求めているデータを提出して、そのフィードバック情報をサービスに活用すると算定できる上位区分が新設された。
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