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2021年5月 9日 (日)

Report 2021 科学的介護 ③

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 これまで、高齢者の栄養・口腔、認知症などの状態のデータを収集・分析していた厚労省のデータベース「CHASE」は、リハビリテーションの質の評価に関わるデータを集積していたシステム「VISIT」と統合され、2021年度からは「LIFE (Long-term care Information System For Evidence:科学的介護情報システム)」として一体的に運用される。

 2020/12/23、発表された社会保障審議会介護給付費分科会の「令和3年度介護報酬改定に関する審議報告」では、今後の課題として次期介護報酬改定までに検討すべき項目を挙げているが、「検討は、しっかりとしたデータに基づき行うことが必要であり、(中略)CHASE・VISIT 情報をはじめとする介護関連のデータの収集・分析を進め、検討に活用することも求めたい」としている。

 今回の介護報酬改定では、次期改定への布石が随所に取り込まれている。新たに義務化された項目の多くが経過措置期間を 3年としているのもその現れた。

 次の介護報酬改定は 2024年度。6年に 1度の診療報酬との同時改定となり、2025年からの日本の医療・介護を支える地域包括ケアシステムの総仕上げになる。科学的介護がどこまで実現できるか。―――――注目したいものだ。

 

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