Report 2021 デジタルトランスフォーメーション ②
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医療分野で、特に DX がもとめられているはいけいには、外来医療需要はすでに頭打ちになり、医業経営で収益を確保するにはデータに基づく戦略立案や組織運営が不可欠になっていることに加えて、働き手世代の減少による医療従事者の採用難にも備えた業務の効率化が急務となっていることがある。これらに加えて、COVID-19 の流行が拡大する中で、感染リスクを抑えるために患者と対面で接する業務をオンライン対応に切り替えるなどを求められていることが、DX への取り組みを後押ししている。
ウェブ問診、ビデオ会議カンファレンスなどもいろいろ試行され、紹介・逆紹介のデータ分析を地域連携の役割分担の最適化に生かすなどの DX 事例も進みつつある。手術支援ロボットの導入、オンライン診療の施行など、デジタル医療は着々と実績を上げつつあるのは確かだ。
しかし、医療分野全体としては、「データとデジタル技術を活用して」「競争上の優位性を確立」するにはまだほど遠く、「業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革」するのは道半ばであり、DX が課題解決に威力を発揮するには至っていないのが実情だ。
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