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2021年6月 1日 (火)

人間と科学 第324回 植物と薬と人間(2) ①

斉藤和季(理化学研究所環境資源科学研究センター長)さんの小論を載せる コピーペー:

 

「植物のちからを健康に」

 「自然の恵み、植物の力に感謝」

 「注目を集めている植物の力、”ボタニカルパワー”」

 「植物の力を暮らしに、植物からもらえる自然のパワー」

 「”植物のチカラ”で食卓に笑顔を!」

 「植物の恵みで髪にやさしいシャンプー」

 「植物の力で憧れの小顔に!フェイスラインをスッキリさせる」

 

 これはいずれも巷で目にすることができる。植物成分を売り物にした商品や会社のキャッチフレーズである。これを見ると、植物は私たち人間に優しく恵みを与え、植物成分は健康をもたらしてくれると思ってしまう。

 確かに、現代の科学技術が高度に発達したストレスの多い社会において、植物やその化学成分が、私たちの生活に潤いと安らぎをもたらし、薬や健康食品として、健康の増進に役立っていることは間違いない。実際に非常に多くの薬が植物から得られている。このように、誰もが何らかの形で、毎日植物からの化学成分の恩恵にあずかっている。

 斉藤(私)は長野市の生まれであるが、母は郷土料理の「おやき」をしばしば作ってくれた。これは、なすやかぶなどの野菜を味噌味の具材として地粉(中力小麦粉)でくるんで、焼いたり蒸したりしたお饅頭のようなものだ。当時、母のつくる「おやき」はクマザサの葉でくるんで、蒸し器でふかしていた。クマザサは戸隠山などに家族でハイキングに行った時に、子ども達が大きな葉をとってきて使うのである。「おやき」を蒸している時の湯気や笹の葉を剝がして食べるときにも、クマザサからの良い香りがした。この香気成分はテルペノイド系の揮発性成分で、森の香りのフィトンチッドとしても知られ、気分が爽快にになる精神作用や抗菌作用が知られている。

 

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