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2021年7月16日 (金)

ソーシャルメディア時代のメガ・イベント ①

阿部 潔(関西学院大学社会学部教授)さんの小論文を載せる。「世界 6」よりコピーペー:

■ はじめに――惹きつけられる<わたしたち>

 今の時代、メガイベントは珍しい存在ではない。ワールドカップ、オリンピック・パラリンピック、万博博覧会……。国際規模のメガイベントをはじめ大小さまざまな各種イベントが日々の風景と化している。そんな「イベント化社会」とでも形容すべき現代を生きる人びとは、メガイベントに潜むいかがわしさや危うさに薄々気づいているのではないだろうか。建前としての理念や美辞麗句とは裏腹に、計算高い関係者たちの利害や思惑がそこでは複雑に絡み合う。そんなメガイベントのもうひとつの顔も、今では広く知れ渡っている。この夏に予定されるスポーツと文化の祭典であるオリンピックは、グローバルに蔓延するコロナ禍のもとで開催が無邪気に望まれているわけではない。

 だが同時に、そうした正規のイベントに抗い難く惹きつけられてしまうのも事実であろう。オリンピックやワールドカップの自国招致が決まるとなんとなくワクワクし、開催時期が迫れば期待が膨らみドキドキする。どうしてそれほどまでにメガイベントは人々の心を惹きつけるのか。その謎をメディアとの関係から考えてみよう。

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