Report 2021 ゲノム解析 ①
広多勤(横浜ヘルスリサーチ代表)さんの医療レポートです。 コピーペー:
東北大学が運営する東北メディカル・バンク機構(ToMMo)は、このほど製薬企業 5社の参画による「全ゲノム情報と医療・健康情報の統合解析コンソーシアム」が正式にスタートしたと発表した。
文科省の予算約40億円と参加企業からの資金で、2024年までに日本人10万人分のゲノム解析を目指す。
このデータを活用して日本人で見つかる遺伝子変異を網羅的に調べることにより、新しい診断・治療法や新薬の開発が期待される。欧米ではすでに数十万人規模のゲノムデータが利用されているが、日本人の大規模ゲノムデータはまだない。
ヒトゲノムの全塩基配列が初めて解読されたのは2003年のこと。米国で1990年にスタートしたヒトゲノム計画には、英国、日本、フランス、ドイツ、中国の科学者も協力して、30億対の塩基配列を解析するには13年の年月と30億ドルの予算が必要だった。
しかしその後、次世代シーケンサーと呼ばれる解析装置と解析技術の進歩は凄まじく、現在、米国では全ゲノム解析1件当たりのコスト20年前の10万分の1相当の1000ドル程度、約1日で結果が得られるという。
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