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2021年9月25日 (土)

AI時代の医療者に求められるコミュニケーションスキル

  ■講師 堀越 勝(国立精神・神経医療センター認知行動療法センター特命部長)さんの文 コピーペー:

 医療はある意味で人間関係を土台とした職業である。販売業を営み、何らかの製品を販売する場合でも、サービス業として、接客の良し悪しは販売業績に影響することは周知のところである。同様にケアのコミュニケーションは医療が提供する重要なヒューマンケアサービスの一部だと言える。

 患者さん側に起こる、「先生と話して安心した」「先生にお任せしようと思う」「結果がどうあれ先生を信頼しよう」といったケアされているという感覚は偶然生まれるのではなく、一定の原則に基づいて起こる。

 しかしながら、我が国では、コミュニケーションの上手い下手は、本人が生まれ育った環境の中で培ったスキルに依存する部分が多く、ほとんどは見様見真似で覚えていくことになる。

 医学知識が実践の中で身につくように、コミュニケーションスキルも原則やコツを覚え、実地訓練を受けることで身についていくことになる。ある意味で、習って習得すれば、平均的、時にはそれ以上に上達するということである。つまり、職業的なケアのコミュニケーションスキルは習って練習して身につけていくものなのである。

 欧米の医療教育の中では、こうしたベッドサイドマナーを正式に学ぶ機会が多く、コミュニケーションの仕組みやスキルを学び、訓練を受ける機会を通して上達していくことになる。

 結果的に、医療従事者側の質が向上し、何処でも質の高いサービス受けることができ、職業全体のステイタスが一段も二段も上がっていくことになる。

 本講演ではケアのコミュニケーションの原則と実践方法を紹介。これまで意識せずに行って来た所作を意識的に行うことことで、何となくではなく、ケアのスキルとして自らの技術の一部としていくことが重要である。

 また、ケアのコミュニケーションを覚えるということは日常の対話法を変えることを意味していない。あくまでも専門家として対患者の場面でどうするかを覚えることで、販売店の接客と同様に場面に限定したスキルである。

 コミュニケーションスキル訓練というと、頭に浮かぶのは話し方の訓練になるが、医療におけるケアのコミュニケーションは黙り方、または聞き方の訓練だということができる。そして、重要なのが、ここでは、可能な限り、実践練習を入れながら、ケアのコミュニケーションの原則と実践について学習する。

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