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2021年9月26日 (日)

歯科領域で生かす認知行動療法

■講師 松岡紘史(北海道医療大学歯学部 准教授<口腔構造・機能発育系保健衛生学分野>)さんは述べている コピーペー:

 認知行動療法は、世界的に広く用いられている心理療法で、多くの疾患・問題に対する効果が明らかにされている。不安や抑うつに対する利用がもっと広く報告されているが、それだけでなく統合失調症、摂食障害、依存症などの精神疾患、ストレスや怒りの対処などの問題への応用も多く報告されている。

 また、精神的な問題だけでなく、慢性疼痛などの身体症状を軽減する治療法や、慢性疾患に影響する健康行動に対する対処方法も開発されている。

 歯科領域でも認知行動療法が応用できる疾患や問題は多く、口腔衛生状態の向上を目指した保険行動への応用や精神的な要因が影響する――歯科心身症への対応など多岐にわたるが、実際には歯科領域での認知行動療法の実践例は少ないのが現状。

 認知行動療法では、対象となる疾患や問題がどのように維持・悪化しているかを理解する認知行動療法モデルが開発されるとともに、モデルに基づいた複数の技法がパッケージになった治療プログラムが提供される場合が多い。適用される疾患や問題が多いため、モデルも治療プログラムも数多く存在し、その複雑さが認知行動療法を学ぶ際の初学者の抵抗感につながっている可能性がある。

 しかしながら、基本となる理論や技法は比較的シンプルであるため、基礎理論や技術の学習を確実に行い、歯科医療従事者が対面する個別の問題への応用方法を理解することで、実践することへの抵抗感は軽減されると考えられる。

 認知行動療法は患者の保健行動や問題行動を理解し行動変容を促す基盤となるため、多くの医療従事者の教育カリキュラムに取り入れられ、実践に応用されている。そのため、認知行動療法の実践が歯科領域で増えることで、少子高齢化のさらなる進展で必要となる医科歯科連携や地域との共同の促進に寄与うると考えられる。

 講演では、実践例を取り上げながら、認知行動療法の基本となる理論的観点から患者を理解し治療技法を適用する方法を示し、歯科領域で認知行動療法を応用する方法を紹介。

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