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2021年10月31日 (日)

グローバル・タックス、GBI、世界政府 ⑧

続き:

世界政府     <3>

 世界議会は、世界のあらゆる声を反映させ、強力なマルチ・ステークホルダー・ガヴァナンスを体現するために、一国一票制度の各国政府を代表する一院、各地域から選出された議員からなる地球益を代表する二院、環境、開発など各テーマや、様々なセクターから構成される三院の三院制とする。それぞれの議会で異なる議決が出た場合は、三院調整委員会で妥協点を見つけるか、それでも妥協できない場合は二つの院で可決された決議が通ることとする。このような革新的な仕組みを構築して、複雑なグローバルな問題を、包括的・効果的に解決するのだ。

 世界議会で可決されたことを実施するのが世界政府だ。その際、記述の議論を踏まえて、世界連邦政府とし、グローバルな課題については全権を持つ一方、それ以外のリージョナルレベル以下の課題については、補完性の原則に則って、各レベルで政策が実施される。

 また、既存の国連機関を活かすべく、世界議会は国連総会をベースにするばかりでなく、世界連邦政府についても、機能主義に基づき、開発問題であればUNDPや世銀など関連する国際機関を統合した「世界開発省」、環境問題であれば国連環境計画(UNEP)や他の機関の環境問題を扱う部局を統合した「世界環境省」等、現存するインフラを最大限に活用しながら組織改革を進める。グローバル・タックス機関は、「世界財務省」に変革されるのだ。それぞれの省には世界議会が選出した大臣がトップにおり、その下に統一した組織が創られ、一貫性のある政策形成、実施が行なわれる。それがうまく機能しない場合には、世界連邦政府の代表、ないし世界議会によって罷免される。

 世界政府の主たる財源はグローバル・タックスであるが、同時に人類遺産持株会社を設立し、その財源でGBIを実施する。2016年の国連の通常予算は約27億ドルで、それにPKO予算82.7億ドルを加えても、109.7億ドル(1兆2067億円)だ。他方、世界政府はグローバル・タックスで300兆円、さらに人類遺産持株会社の資金を加えると、現在の国連予算とは比べ物にならないくらい大きくなるし、それが実行力の大きさをともなうことになることは言うまでもない。

 実は、この世界政府の持つ大規模な予算こそが、世界の人々の支持を得て、大国を含めた世界各国の加盟を促す大きな手段となる。つまり、GBIは世界政府に加盟している国々の人々に支給されるよう設計することで、各国の人々が世界政府に加盟するように促し、世界政府の決議を遵守しない国々にはGBIを停止することによって、各国が遵守するように仕向けることができるのである。

 

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