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2021年11月25日 (木)

Clinical 次亜塩素酸のトリセツ ⑧

続き:

2) 医療現場で使用するための保管方法

 生成された次亜塩素酸水は、その生成方法にかかわらず化学的には全く同じものであるが、副産物と保管条件による経時的な劣化は大きく異なる。その反面、蒸発しやすい状況(高温や容器内の残量が極少量など)では劣化が加速化される傾向にある。

 いずれにしても、次亜塩素酸水の使用に際しての留意点として、

 ・オンサイト(その場)でオンデマンド(用時)生成

 ・生成したものは遮光容器に入れ、その日のうちに使い切る―が基本であり、残った場合、

 ・冷暗所保管

 ・翌日(~数日以内)には使い切り、余ったら廃棄

 ・使用前に有効塩素濃度とpHを計測(スペックを満たさない場合は廃棄)する。廃棄する場合は流水下で十分に希釈しながら生活排水として処理する。

3) 臨床の現場で実際に有効な塩素濃度は?

 NITE の最終報告を受けた経産省・消費者庁・厚労省の合同発表によると、有効な次亜塩素酸水は

 ・流水で掛け流す場合、有効塩素濃度80ppm以上(十分な量で表面をヒタヒタに濡らす)(原文)

 さらに、元の汚れがひどいもので汚れを落としたものに対しては200ppm以上が望ましい、とされている(いずれも流水量やpHの記載はなし)。

 しかし、我々の実験結果や海外の公的機関 (EPA:>170ppm) のデータからは、

 ・有効塩素濃度 100~150ppm以上、できれば 200ppm 程度

 ・pH は5.0~6.5 程度

は必要と考える。

 溶液の有効塩素濃度には次亜塩素酸試験紙(高濃度用)、pHにはpH 試験紙、酸化力にはヨウ化カリウムデンプン紙で、ある程度の目安はつく。

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