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2022年1月12日 (水)

Clinical 抗血栓薬を内服している患者の抜歯 ⑧

続き:

おわりに

 本ガイドラインが2010年に作成され、広く歯科医療現場に周知されるにしたがって、抗血栓療法継続下での抜歯が一般的となった。これにより休薬下での抜歯時の血栓塞栓症などの重篤な合併症発生頻度も低下していると考えられる。一方で、抜歯後に後出血をきたし、時間外等に歯科医療機関を受診する患者があるのも事実である。超高齢社会が進み、出血に不安を抱える患者や、すぐに歯科医療機関を受診することが困難な患者も増えている。

 今後は、抜歯後の後出血を減らすような管理方法の検討(予見因子、止血方法、管理方法など)が必要である。また、これまでのガイドラインは、比較的低侵襲な外科処置である普通抜歯を想定したものであった。下顎埋伏智歯の抜歯では、後出血の頻度も高く、また、後出血がもたらす害は大きくなることから、普通抜歯以外の歯科外科処置に関する指針の検討も必要であろう。

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