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2022年4月13日 (水)

Topics NDBの活用でさらに明らかとなった口腔健康管理の重要性 ①

恒石 美登里(日本歯科総合研究機構主任研究員)さんの小論文を載せる。コピーペー:

はじめに

 1989年に開始された8020運動はすでに30年を経過し、日本歯科医師会は、この8020運動にオーラルフレイル対策を加えて国民運動として展開を始めていう。う蝕や歯周病を未然に予防し、歯の喪失を防ぐことはもちろんのこと、加齢とともに口腔機能を維持することで、生涯自分の口で食事や会話を楽しむことは人類の共通の目標だ。この30年間ですべての年齢層で保有歯数の増加は明らかであり、特に高齢者での保有歯数の増加が顕著である。

 2017年の患者調査の総患者数を見ると、歯科に関連する「歯周炎及び歯周疾患」、「歯の補綴」、「う蝕」、および「その他の歯及び歯の支持組織の障害」をすべて口腔疾患としてまとめて患者数を合計すると、2014年調査までは高血圧症に次いで 2番目であったが、2017年調査では高血圧症の患者数を超えていた。これらのデータから、保有歯数の増加とともに歯科医療機関を受診する数も増加していることが推測できる。このように、8020運動を象徴した歯科口腔保健の取り組みの成果は、保有歯数の増加や歯科医療機関への受診患者数の増加からも確認できる。

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