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2022年5月11日 (水)

人間と科学 第334回 転換期を迎えるエネルギーシステム(1) ②

続き:

 本題に入る前に、まずはこの大変容を迫る主要因である気候変動問題の国際的枠組につき概観する。

 地球温暖化に関しては、昨年、真鍋淑郎氏に気候分野で初のノーベル物理学賞が贈られたのが記憶に新しい。物理法則に基づきシミレーションする気候モデルは今も大きな役割を果たしている。また、本欄でもこれまで温暖化メカニズムなどにとき様々な洞察が示されてきたし、人間活動が地球環境に与える多大な影響という点から、新たな地質時代として「人新世(Anthropocene)」への言及もあった(257~262,317,322,326,328回まど)。

 そもそも、地球の復元力を超えた壊滅的な影響を避けるには、どの程度の温度上昇にとどめるべきなのか、そのためには温室効果ガスの排出をどこまで減らす必要があるのか。こうした長期の目標として、産業革命前からの温度上昇を 2 ℃以内に抑えることや、21世紀半ばまでに排出量を半減することが近年まで長く掲げられてきた。

 なお、持続可能な開発目標 (SDGs) では、17項目のうち目標 7 でエネルギー、目標 13 で気候変動対策を対象として、2030 年まのゴールが示されている。

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