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2022年5月30日 (月)

Report 2022 三師統計 ②

続き:

 2020年の結果を歯科医師についてみていくと、歯科医師総数の96.9、10万4118人が医療施設で従事している。施設の種別では、診療所従事者は9万1789人(85.4%) 、そして平均年齢54.3歳、医育機関付属の病院従事者は9099人(8.5%)、平均年齢 36.5 歳、病院の従事者(医育機関附属以外)は3230人(3.0%)で平均年齢は45.0歳だった。病院の従事者数は横ばいで推移しているが、診療所に従事する歯科医師は増加が続いている。

 

 人口10万人対歯科医師数は 82.5 人で、前回より 2.0 人増えた。歯科医師数の将来推計については、70歳あるいは 75歳でリタイアすると想定すると、2025年頃から減少傾向になる可能性があるという予測もあるが、今回の統計では、30歳代、40歳代、50歳代の歯科医師数がわずかながら減少したのに対して、70歳以上の歯科医師は対前回20.7増の2010人増えて、全体歯科医師の11.3占めている。

 

 一方、2022年1月に実施された第115回歯科医師国家試験には3198人が受験して1969人が合格した。男女内訳は、男性1065人(54.1%)、女性904人(45.9%)、合格率は61.6%、これは、過去10年間で最低だった。

 

 かっては毎年3000人以上の歯科医師が生まれていた時期もあるが、歯学部入学定員は1986年度以降順次削減され、2020年度の募集人員2473人は1985年度の入学定員に比べて約27削減されており、新規に誕生する歯科医師は2000人程度で推移している。

 

 

 

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