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2022年6月29日 (水)

ウイルス感染症事情 Report 2022 ①

広多勤(横浜ヘルスリサーチ代表)さんは次のようにレポートしている。

 厚労省が、2021年9月から毎週定期的に公表してきた「インフルエンザの発生状況について」の今シーズン最後となる3月18日発表資料によると、今シーズン(2021/2022) も昨シーズン(2020/2021)に続いてインフルエンザの流行がみられなかった。

 新型コロナウイルスのパンデミック以前の2017/2018シーズンには、約1458万人がインフルエンザに罹患したと推計され、入院患者の報告数は20706人、インフルエンザ様疾患による学級閉鎖があった学校は全国で39343校、学年閉鎖は11753校、休校数は760校だった。

 それが新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まった以後の昨シーズンは、シーズンを通しての全累計で、インフルエンザ様疾患による学級閉鎖があった学校は全国で3校、学年閉鎖3校、学校閉鎖は0校、入院患者の報告数は112だった。

 この激減の要因は、マスク、手洗い、外出自粛などの新型コロナウィルス感染症対策が、同様に飛沫感染や接触感染で広がる感染症の予防にも効果があったためと考えられており、特定のウイルスの流行時には他のウイルスは流行しない「ウイルス干渉」という現象も指摘されていう。

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