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2022年6月11日 (土)

Science 移植・再植から見える歯と歯槽骨の関係 ②

続き:

1.歯の萌出と顔面(顎堤)の成長発育

 初めに顎骨外部の形態からの変化は、歯の萌出前、混合歯列期、永久歯列期、無歯顎と比較される。但し、拡大率によっては単純比較はできない。歯槽骨の発育成長あるいは維持には、萌出と維持、逆に歯の喪失といった歯根膜の存在が深く関わっていることが想像できる。

 発生学的に、歯根膜は歯小嚢の細胞から誘導分化されてくる。歯根発育とともに歯小嚢の細胞はセメント芽細胞、線維芽細胞、骨芽細胞に分化し、セメント芽細胞は象牙質の表面にセメント質を添加し、骨芽細胞は固有歯槽骨を骨側に形成する。歯根膜組織は骨芽細胞あるいは骨芽細胞に分化できる幹細胞を有しており、必要に応じて固有歯槽骨を形成することができる。

 おおまかな年齢別に見た上顎中切歯部の歯科用コーンビームCT(以下 CBCT) の矢状断画像によttも、歯の萌出に伴い顎堤の高さが増大することが分かる。さらに、思春期までは唇側の歯槽骨は骨髄腔のある分厚い骨であるが、12歳をすぎたあたりから一層の層板骨(固有歯槽骨)のみで形成され、この状態は終生続くことになる。一方、口蓋側では年齢に関係なく骨髄腔をもった分厚い基底骨が存在することが分かる。

 ただし、矯正治療によって歯の移動を行なえば、上記の観察結果は必ずしも当てはまらない。

 

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