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2022年7月11日 (月)

Clinical 歯科における薬剤耐性(AMR)対策 ②

続き:

2. 普及啓発・教育

 薬剤耐性菌をコントロールするためには、国民に AMR の脅威を理解してもらうことが必要だ。日本において行った国民の AMR に関する意識についての意識調査では、「抗生物質はウィルスをやっつける」「風邪やインフルエンザに抗生物質は効果的だ」の設問に対して、「正しい」と回答したのは、それぞれ46.8%、40.6%であった。抗菌薬が副作用を持ち合わせていることを認識していたのは、全体の 38.8% であった。これは、先行して行われた欧州連合の国々を対象とした2016年の調査(Special Eurobarometer 445)の値よりも低数値であった。

 我々が本邦で全国 721 人の男女を対象に行った「抗菌薬意識調査 2018」では、多くの患者が抗菌薬と解熱薬などの症状を抑える薬や抗ウイルス薬などとの区別がついていないことが分かった。また、風邪でじゅしんしたときに処方薬についての質問では、最も頻度の高かった答えは「咳止め」、第 2 位が「解熱剤」、第 3 位が「鼻水を抑える薬」であり、「抗生物質」という回答はその次の 4 番目だった。

 このように国民への AMR の普及啓発には時間がかかる。しかし 5 年間の取り組みで少しずつ効果は出てきている。改訂版のアクションプランでも取り組みの継続が必要である。

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