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2022年7月13日 (水)

Clinical 歯科における薬剤耐性(AMR)対策 ③

続き:

動向調査・監視

 日本の現在の AMR の状況を明確に示すためには、統計が必要である。また、今後は病院、診療所、高齢者施設や在宅医療の場などの病院以外の医療の場所で AMR 対策を推進するために、このような場の状況を示す統計も必要となる。

 本邦では、厚生労働者院内感染対策サーベイランス(Japan Nasocomial Infection Surveillance : JANIS) を用いて、薬剤耐性菌の発生状況及び医療関連感染症の動向調査が行なわれている。これは原則として入院病床を有する医療機関からの入院患者のデータである。

 サーベイランスで問題となるのは、担当者への負荷だ。電子カルテなどの医療情報 National Database (NDB) などの、すでに得られている情報を対象として、データ収集と解析を電子化・自動化していくことで、医療従事者に負荷のかからな いサーベイランス方法を開発していく必要がある。そこで導入されたのが、感染症対策のサーベイランスデータのプラットフォーム J=SIPHE (Japan Surveillance for Infection Prevention and Healthcare Epidemiology)である。(図 略)

 J-SIPHE では、JANIS から各医療機関に還元されtくる情報と同じフォーマットのデータを取り込む。加えて各医療機関で、院内感染対策上や抗菌薬適正使用上取集されているデータを集めて、対策にあたる担当者にとって見やすい形式で表示している。

 このように入院診療における AMR 関連のデータの取集はインフラが整った。しかし外来診療や、介護・福祉の場でのAMR の問題を評価するためのサーベイランスシステムの構築は途上にある。次期のアクションプランでの大きな課題の一つである。

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