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2022年9月 4日 (日)

人間と科学 第338回 転換期を迎えるエネルギーシステム(5)――④

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 やや一足飛びに2050年や2100年までの変化を論じてきたが、WEOでは「1.5℃安定化への狭い扉を閉ざさないため」、足元の2020年代の行動を極めて重視している。2030年時点で、表明公約シナリオから十分離れておらず、50年ネットゼロシナリオまでの排出量の差を2割未満しか埋めていないとして、次の4つの施策を主張している。

 (1)太陽光、風力、可能な場所では原子力といった「クリーン電力」供給を広範に支援

 (2)徹底したエネルギー効率化を推進

 (3)化石燃料採掘時におけるメタンガス排出削減対策を幅広く実施

 (4)クリーンエネルギー技術革新を大規模に後押し

  そうした足元からの取り組みも基礎に、2050年に一度向け電化、効率化、デジタル化、クリーン化が進展し、成長と雇用に大きなポテンシャルを持つ「新しいグローバルなエネルギー経済」の到来を謳っている。これまで触れてきた諸課題や不確実性はじめ様々な要素が絡み合うなか、どう捉えればよいだろうか。この内容をもう少し紐解きつつ、今まで議論したエネルギー安全保障、さらには経済や社会への影響を注視する「公正な移行(just transition)」などの論点も加えて、締めくくりにしたい。

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